破折(抜髄根管充填)
治療中に器具が壊れてしまったら?
歯の神経を抜くのに、当院ではNiTiファイルという金属の針金のような器具を用いています。
非常に優れた器具ではあるのですが、まれに使用中に折れてしまうことがあります。
これは道具の特性上仕方のないことで、折れないような力加減、取り扱いを意識して行ってもごく稀に破損してしまいます。
そのような時の対応策として、マイクロスコープや特殊な器具を揃えることで、
可及的に折れてしまったファイルの摘出が行えるように準備を整えています。
折れたファイルの直径は0.3mmなど、1mm以下の世界なので、マイクロスコープがなければ摘出はほぼ不可能だと思います。
【様々な器具で歯に食い込んで折れたファイルを動かしている所】
こういった万が一の対応策(実際には万が一よりも折れる確率は高い)まで考えておくのがプロフェッショナルだと思うので、
可能な限り知識と技術、機材を揃え対応させていただきたいと考えております。
【摘出したファイル】
破折ファイル摘出用専用器具: