猫の歯の病気と治療 治療事例

歯肉口内炎(尾側口内炎)

猫の歯肉炎は抜歯不要!!?

猫の歯肉炎と歯肉口内炎はまったく別の病気です。

・歯肉口内炎(尾側口内炎)=抜歯適応

・歯肉炎=抜歯不適応な場合が多い

 

当院でも、セカンドオピニオンで、「歯肉口内炎だから全ての歯を抜かなければならない、と他の病院で言われたのですが本当ですか?」と飼い主様が連れてこられ、お口を拝見すると歯肉炎で、抜歯の必要が全く無いケースや、

 

逆に、「歯肉炎と言われてスケーリングを受けたのだけど全く良くならない。口が痛そうで可哀想」という事で、見せていただくと歯肉口内炎で、抜歯が本来は適応になるケースということによく遭遇します。

 

この二つは歯肉(角化歯肉)だけを診て判断すると誤診を起こす可能性がありますので、口腔内の詳細な評価が必要です。

抜くべき歯は本人を痛みや投薬から解放してあげるために抜くべきですし、抜かなくて良い歯はQOL維持のためしっかり残してあげたいですよね!