抜歯になるはずの歯が残せる!?
ここ最近、1年半前から使用を始めた「リグロス」の嬉しい効果を多く実感しています。
犬猫の場合、実情として、到底歯を保存することが叶わない重度の歯周病の状態で来院されることが多いのですが、一般的には抜歯が適応されるケースでも様々な技術・材料を駆使することで、歯を保存できることが増えてきました。
下の写真は同じ子の左上の奥歯なのですが、見比べていただいて明らかに歯槽骨が改善していることが分かっていただけるかと思います。(黒く丸く色が抜けている所が1年後には白くなっている)
1年前
1年後
1年前のポケットの値は9mm(正常は2mmまで)、歯根に対して骨がくっついている割合は10−20%程度、根分岐部病変は3度と言って、横から入れた器具が貫通してしまう状態だったのが、
1年後はポケット2mm、歯槽骨の割合は50%程度、根分岐部病変は無しという状態に改善していました。
以前投稿したように、再生材料は必ずしも使わなくても改善するケースもありますが、このように超重度な歯周病のケースや、一度治療しても改善がないケースには非常に有効な選択肢だと思います。
これからももっと多くの子の歯を残してあげられるよう努めてまいります。