無麻酔歯石除去についての考え方①
犬猫において、無麻酔歯石除去の良否が色々なところで話題になっているようです。
「皆さんは自分の子が麻酔をかけて処置を受けるのと無麻酔で処置を受けるならどちらが良いですか?」
単純にこの言葉だけ聞いたら誰でも無麻酔が良い!と思うはずです。私もそう思います。
麻酔ってなんか怖い。麻酔をかけて何か起こったらどうしよう。麻酔をかけてまでするべきことなのか。
今は多くの情報がインターネット等で得られるため、麻酔をかけて歯の処置を受けて死亡した記事なども目にされる機会があるかもしれません。(逆に無麻酔歯石除去での死亡事例もインターネット上で目にしたことがあります)
ここで考えなければいけないのは、
①麻酔をかけてまで行うべきことなのか
②麻酔をかけて行う治療と麻酔をかけない治療は何が違うのか
③麻酔のリスクとは実際どれぐらいのものなのか
以上の3つだと思います。これらを認識した上で、麻酔をかけての処置を受けさせてあげたいと思われるか、無麻酔での処置を受けさせてあげたいと思われるか、家でのケアに留めておきたいと思われるか、何もしないで良いと思われるかは人それぞれの自由ですし、考え方だと思うので、どの考え方であってもそれが飼い主様が行き着いた答えならばそれがその子とそのご家族にとってはbestな選択であると私は考えます。
②に続く